沖縄は23日、戦後73年目の「慰霊の日」を迎え、八重山郡内各地でも追悼行事が行われる。
石垣市では午後3時からバンナ公園内のマラリア犠牲者慰霊之碑で八重山戦争マラリア犠牲者追悼式、午後4時から、八重守之塔で石垣市全戦没者追悼式並びに平和祈念式が行われる。
午前11時55分からは新栄公園内の世界平和の鐘鐘楼で世界平和の鐘の会沖縄県支部主催の鐘打式がある。
竹富町では午前10時から、竹富島の竹富町出身戦没者慰霊之塔で第57回竹富町戦没者追悼式、与那国町では正午から、与那国小学校内にある平和之塔で与那国町戦没者追悼式が行われる。
■川原小児童、暁之塔を清掃〜平和願い戦没者追悼
6月23日の「慰霊の日」を前に、川原小学校(仲皿涼子校長)の児童15人が22日午前、暁之塔を清掃し、平和集会を行った。平和の大切さを感じ、平和を願う心を養うとともに、戦没者の霊を慰めようと毎年実施している。
暁之塔は戦時中、同校校舎内に設置された陸軍第28師団第3野戦病院本部跡に1975年、建立。当時、准看護師や将兵として召集され、マラリアなどで不帰となった人々の霊を合祀(ごうし)している。
児童らは水を掛けながらたわしで塔を磨き、周囲を清掃した後、塔に向かい黙とう。花と折り鶴をささげ、全員で平和の詩「永遠に」を朗読し、「月桃」を合唱した。
仲皿校長は「特別なことではなく、当たり前の生活を送ることができるのが平和」とあいさつ。
児童代表で献花した永田壱風児童会長(6年)は「これからも静かに眠ってくださいと思いながら献花した。平和がつながるよう、ケンカをしたり、誰かがいやがることは言わないなど、自分ができる小さなことからしていきたい」と話した。