竹富町が2015年からことし2月までの間に、固定資産税を二重に徴収していたケースが1件あることが14日、分かった。町によると、14年に町民所有の建物を宿泊施設と自宅部分に按分した際、既存の固定資産税に加え、誤って新規の同税を課税、徴収した。町は過剰納付分の返金手続きをとった。
納税者からの申し出により発覚、仲里俊一氏が6月定例町議会一般質問で追及した。二重徴収は、固定資産税の古いデータを削除しなかったことが原因という。
登野盛恒雄税務課長は答弁で「ご迷惑をおかけした町民に深くおわび申し上げ、今後このような事が起こらないようチェックし取り組みたい」と陳謝した。
二重課税が発生する原因の一つについて登野盛課長は「建物を新築・増改築した際、法務局に届け出が必要。登記済み通知書を持って、調査や評価を行う。届け出がされていない場合に二重徴収が発生することもある」と答えた。
税務課は、対策として固定資産評価支援業務を本年度から取り入れ、最新の航空写真を用いて過去のデータと照合し、課税漏れや過剰徴収を防いでいくとしている。
【竹富町議会一般質問要旨】
▶離島船賃
仲里俊一氏=離島船賃の今後は。
通事太一郎政策推進課長=町民負担軽減のため、2021年度まで期限付きの一括交付金を活用している。21年度以降も財源確保のため、国や県と協議し事業継続を模索している。
▶子ども医療費現物支給
三盛克美氏=受給対象者は。
新さとみ福祉支援課長=県と歩調を合わせ、ことし10月から開始される。医療機関窓口での現物支給対象は0歳から6歳まで。自己負担し、償還される児童生徒は7歳から15歳までとなる。
▶港ターミナルのごみ箱。
三盛氏=設置の状況は。
大盛聰まちづくり課長=試験的に西表島で設置している。本年度、上原港は委託者が見つかっていないので早急に探して改善したい。仲間港は2週間前に設置し順調。
▶水道
新田長男氏=西表島浦内川に設置された水道管は今でも使用可能か。
佐加伊勲水道課長=導水管は不具合生じている。修繕を必要早めに対応したい。予算不足生じるのであれば、臨時議会などで予算を提案したい。
▶有形文化財
新田氏=有形文化財の小城盛の石垣が崩れそうになっている。
新盛勝一社会文化課長=町の貴金活用し、ことし11月の修繕に向け取り組んでいけるよう検討したい。