第68回西日本学生バスケットボール選手権大会(公益財団法人日本バスケットボール協会など主催)が3~10日、エディオンアリーナ大阪などで開催され、九州産業大学4年の鈴木龍雄(22)=石垣市宮良出身=が優秀選手賞を受賞した。鈴木の夢は「Bリーガー」。鈴木の活躍で同大は大会3位。八重山バスケットボール協会の関係者は、八重山初のBリーガーを目指す鈴木に期待を寄せている。
鈴木は身長182㌢、体重85㌔。バスケットボール選手としては決して大きくはないが、パワーが必要なインサイドのプレーに力を発揮、外からの3ポイントシュートもある。
宮良小学校ミニバスケットクラブでバスケを始めたが、男女混成のチームで、大浜中学校でバスケ部に入った。当初は練習についていけず、一時は退部寸前まで悩んだこともあったが、持ち前のひたむきさで努力を続け、2年生のころからリバウンドが取れるようになり頭角を現した。
県内バスケ強豪の前原高校に進学。国体に県代表で出場し、2013年の第2回ユーグレナカップでは凱旋(がいせん)試合を飾った。
鈴木は「大学のラストシーズンで賞を取れてうれしい」と喜び、「インカレ(全日本大学選手権大会)ベスト8の壁を破り、スカウトの目に留まるよう全国の舞台で自分のプレーをしたい」と意気込んだ。
大浜中時代にバスケ部顧問だった当山哲郎さん(37)は「脚力が強く、手も長くしなやかでシュートもうまくなっている。八重山から初のBリーガー誕生に希望と期待がある」とエールを送った。