石垣市新川出身の砂川あけみさん(48)=北中城村=の長男ジョセフ・オブライエン(20)が6日、メジャーリーグのシアトル・マリナーズから6巡目で指名を受けた。9日に契約を交わす予定。八重山関係者の大リーグ入りは初めてとみられる。弟の砂川リチャードは昨年、福岡ソフトバンクホークスに育成3位で指名を受け、現在同球団でプレーしており、兄弟で日米プロ球団での活躍が期待されている。
ジョセフは北中城高校を卒業後、ラスベガスのサザンネバダ短大に進学。最速155㌔の速球でメジャースカウトから注目を集めていた。身長188㌢、体重93㌔。
マリナーズの公式ホームページ(HP)では、1~10巡目までの指名選手を掲載。沖縄出身として6巡目にジョセフの名前と経歴が記載されている。
HPによると昨季は現地大学で投手として17試合に出場。9試合に先発し、6勝4敗、防御率は2・61、69奪三振。打者としても57試合で60安打、打率3割3分3厘。11二塁打、1三塁打、9本塁打、52打点、54得点の成績を残した。
6日の午前3時半に、現地にいるあけみさんから電話で報告を受けた祖父の砂川隆さん(73)=新川=によると、球団側が高く評価しているとのことで、「かなり期待されている様子だった。あとは本人の頑張り次第」と話し、「ジョーイは小さいころから活発で物怖じしなかった。メンタルは強いので、無理をしてけがだけは気をつけてほしい」と期待を込めた。
祖母の盛子さん(74)は「自分にこんなすごい孫がいるなんて、信じられない。ジョーイは遠いアメリカで一人きりで頑張ってきた。今すぐ抱きしめてあげたい」と喜びを語った。
弟のリチャードは「兄弟で野球ができる幸せを感じながら周りの支えに感謝して頑張る。上のレベルでいつか試合をしたい」とエール。母親のあけみさんは「関わってくれたすべての皆さんに感謝します」とコメントを寄せた。
メジャーのドラフトは40巡目まで約1200人が指名される。ジョセフは全体で178番目の指名。