【東京】創作エイサー隊・炎舞太鼓を主宰する上里好博さん(新川出身)の主催する「さくらエイサー祭り」が3月29日、北区王子の飛鳥山公園で開かれ、開花宣言が出された週末、会場は多くの人出でにぎわった。
この催しは飛鳥山で江戸の庶民が楽しんだ花見を復活させ、未来に伝えていこうという有志によって始められた「北区さくらSA*KASO祭り」の一環。同公園で練習していた上里さんらに主催者から声が掛かり、2007年からは開催2日間の丸1日を沖縄芸能が楽しめる沖縄デーとした。
しかし、東日本大震災や悪天候などで開催を見送った経緯があり、本開催は3年ぶり。 司会も務めた上里さんは「桜も咲いてくれてうれしい。最後まで盛り上がって楽しんでいってください」とあいさつ。
ステージは、大人から子どもまで上里さんが指導を手掛けている「エイサーシンカ夏の子」(松戸市)「とんとんみー」(流山市)、同郷の小禄道悟さん(双葉出身)が会長を務める「江戸川琉心」といったエイサー団体や、沖縄ポップスユニット・Ambercaju(アンバーケージュ)、琉球古典舞踊などが次々と展開された。
炎舞太鼓はトリを飾り、桜をバックに堂々と演舞し、会場を盛り上げた。最後は多くの観客らとカチャーシーを舞い、大盛況のうちに締めくくった。(黒島安央東京通信員)