2018年度第10回石垣市長杯中学生スピーチコンテスト(石垣市主催)が27日午後、石垣市健康福祉センターで、市内の中学3年生を対象に開かれ、髙橋満月さん(白保中)が1位に輝いた。2位は藤原倫さん(大浜中)、3位は山内琉大君(石垣中)だった。コンテストには13人が出場し「外国人に伝えたい石垣島の魅力」をテーマに発表した。上位3人は8月20日~30日まで石垣市姉妹都市の米国ハワイ州カウアウ郡に派遣される。
出場者は島の魅力として自然、文化、暮らしなどを身ぶり手ぶりを交え表現豊かに弁を振るった。
審査は米国やカナダ出身者を含む5人の審査員が①英語力②テーマの内容③説得力の総合点数|で順位を決めた。ケネス・ジョン・スレイター委員長は「スピーチを聞いて、今まで知らなかった島の魅力をたくさん学んだ」と講評。
髙橋さんは「石垣島のもう一つの魅力」のタイトルで白保地域で受け継がれる豊年祭やハーリーを紹介。伝統行事を誇りに思い、祭事に対する喜び・感謝・尊敬の念を内容に盛り込んだ。「中学校入学当初からコンテストでの入賞を目標にしてきた。英語は、世界中の人とコミュニケーションをとる手段として大切なもの。カウアイで石垣島の魅力をたくさん伝えたい」と抱負を語った。
藤原さんは、石垣島と気候や環境の似た観光地としてのカウアイの魅力を発見するためカウアイ派遣を熱望。「なぜカウアイは人を引き付けるのか」、その答えを現地で探していく。「スピーチでは自分のベストが出せれば入賞できると思っていた。石垣には無いカウアイの取り組みや優れている部分を学びたい」と話した。
山内君は、所属するウイングキッズリーダーズの演劇オヤケアカハチについて発表。演劇を通して「伝統を大切にする心」について考えさせられた。カウアイでは、「カウアイで、日本の小さな島にもすごい歴史があることを伝えたい」と感想を話した。