住民の健康増進などを目的に、自治体間で午前0時から午後9時までの間に15分以上継続して運動やスポーツを行った住民の数を参加率で競うチャレンジデー(笹川スポーツ財団主催)が30日、全国一斉に行われた。石垣市(4万9462人)は参加率46・1%で、神奈川県大磯町(3万1514人)の32・2%、与那国町(1711人)も同57・5%で北海道剣淵町(3168人)の45・5%をそれぞれ上回り勝利した。通算成績はそれぞれ市が2勝2敗、町は1勝2敗。敗者は勝者の自治体旗を庁舎メーンポールに一週間掲揚し、健闘をたたえる。
市では午前6時、オープニングイベントとして陸上競技場でラジオ体操会を実施したほか、関係団体がチャレンジ迷路、昔遊びなど、子どもからお年寄りまで楽しめるイベントを用意。企業や学校、サークルなど100団体も参加した。
大川(ふーがー)マフタネー会(砂川長紀代表)は大川公民館で筋力アップの「いきいき百歳体操」を実施、25人が参加した。初めて参加した生盛ミヨさん(94)は「家でやろうと思ってもできないので良かった。よい運動になった」とはつらつとした表情。砂川代表も「みんな、やる気になっている」とうれしそう。
真喜良小学校(仲吉永克校長、児童369人)では、昼休み時間に全児童が運動場で「馬とび」に挑戦。運動委員会の金城龍輝君(6年)が「きょうはチャレンジデー。いっぱい体を動かして汗を流そう」と呼び掛け、各クラスで飛んだ回数を競った。
初勝利に与那国町の南風原弘明介護長寿課長は「参加率は過去最高。住民の健康に対する意識が高まっているのではないか。介護保険料の抑制につなげたい」と話した。
■町民ら多彩な運動に汗 与那国町
町では午前6時半、ラジオ体操の曲を防災無線で流して町民に運動を促し、午前8時から役場前広場でラジオ体操と大縄跳びを実施した。課対抗で長さ10㍍余りの大縄跳びで1分間に何回跳べたかを競い、体力の限界に挑んだ。
与那国小学校ではジャンケンゲーム、そない、くぶら両保育所では合同で綱引きやレクダンスが行われるなど、園児や児童生徒も参加した。
各団体でも取り組みがあり、町社会福祉協議会はミニディサービスで「きよしのズンドコ節」「北国の春」に合わせてレク体操を行った。
住民からはジョギングやウオーキング、建設業者からはラジオ体操の実施報告があった。