5月5日の「こどもの日」を前に、子どもだけで八重山芸能の舞台に臨む「郷土芸能の夕べ子どもの日芸能公演」(同運営委員会主催)が29日午後、石垣市民会館中ホールで2部構成で開かれ、八重山の小中学生160人余が「鳩間節」「こっこーまめどれー」など計24演目で日頃の練習の成果を示した。
同公演は八重山芸能のすそ野を広げ、後継者育成につなげることを目的とした恒例イベント。
舞台は八重山古典民謡保存会・黒島章、山田武、慶田花貞吉、宜保琴美研究所の斉唱「でんさ節」で幕開け。色鮮やかな衣装に身を包み、舞台化粧を施した児童生徒は、大人顔負けの身のこなしで「高那節」や「まるま盆山節」、「海上節」などをエネルギッシュに披露。三線や笛、太鼓を担う地謡の子どもたちも自慢の音を響かせ、先人から受け継ぐ伝統芸能の世界へと誘った。
全演目終了後、出演者総出での「安里屋ユンタ」で華やかに幕を閉じると、会場に詰めかけた観客からは温かい拍手が送られた。