昨年は138万人が訪れ八重山観光は好調が続いているが、お隣の宮古も喜ばしいことに98万人が訪れ好調が続いている。今年中に初の100万人台は確実だ▼宮古は「八重山に追いつき追い越せ」を合言葉に、宮古方言のアララガマ魂「何くそやるぞ」と、ワイドー「頑張れ」の“不屈の精神”でトライアスロン大会など数々のキャンペーンを展開してきた▼しかし「最南端の島」をアピールできる八重山とはまず地理的条件で不利にあり、観光客は半分にも届かなかった▼それを打開したのが2015年の伊良部架橋開通とクルーズ船寄港だ。14年の43万人が以後100万人目前まで急増。クルーズ船は今年、八重山が158回の予定に対し188回と逆転。観光八重山に追いつけは十分可能な勢いだ▼かつて不屈の闘いで悪税の「人頭税廃止」を勝ち取った宮古は、40年来の夢の伊良部架橋もアララガマ魂で実現し今の繁栄に報われた。その宮古で意外なのが、自衛隊反対を決議した2集落が工事進行を理由に容認に転じたことだ▼辺野古で座り込む市民らは、着々進む工事を前にも「諦めなければ道は開ける」と警察の排除にも負けず不屈の闘いをしている。石垣も自衛隊反対は強固だ。アララガマ魂とワイドーワイドーで子や孫たちに平和な未来を遺したい。(上地義男)
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