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大津波想定し6175人参加 避難所開設訓練も初めて実施

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今回初めて避難所開設訓練で、間仕切りセットを組み立てる=22日午前、石垣市総合体育館メインアリーナ

 石垣島南方沖を震源とする強い地震が発生し、大津波警報が発令されたことを想定した市民防災訓練(石垣市主催)が22日、市内各地で行われ、6175人(市発表)が参加、住民らは一時避難場所への経路、時間などを確認した。市、竹富町、自衛隊など防災関係12機関は情報の収集・伝達、各機関の連携、避難状況の把握など、災害対策本部の運営訓練を実施した。

 地震発生想定時刻の午前10時、市は防災無線、緊急一斉配信メール、地元FMラジオ、広報車などで情報を発信、避難を呼び掛けた。一時避難先では避難者の名簿を作成し、対策本部に報告した。

 総合体育館メインアリーナでは今回初めて避難所開設訓練が行われ、住民らが実際に縦1.3㍍・横2㍍の間仕切りセットを組み立ててマットを敷き、居住スペースを確保した。

 大掃除の最中に県営登野城団地から避難してきたという日隈ひとみさん(67)は「一人で来たので、隣の人に助けてもらった。助けてと言えば助けてもらえる」とコミュニケーションの重要性を強調した。

 真栄里から一人で訪れた川上トミさん(87)は「いざというとき、自分の身は自分で守らなければならない。間仕切りは十分な広さ。プライベートも確保される」、家族8人で訪れた伊波寛史君(登野城小6年)も「着替えや寝るときには壁があるので安心できると思う」と話した。

 災害対策本部長の中山義隆市長は閉会式で「災害情報を迅速、的確に伝達できるかは行政の重要な責任。今後も発信手段の一層の整備、拡大を図っていきたい」と述べた。

 自衛隊は、野底小学校から陸上競技場まで輸送訓練を実施したほか、野外入浴セットや浄水セット、救護活動セットなどを展示。ヘリコプターと軽装甲機動車の体験搭乗も行った。


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