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旧石器時代の顔 デジタル技術で復元

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旧石器時代の男性人骨から再現された復顔模型(県立埋蔵文化財センター提供)

 【西原】白保竿根田原洞穴遺跡から出土した旧石器時代の人骨から顔を復元する作業がこのほど終了したと県埋蔵文化財センターが20日、発表した。復顔模型は東京の国立科学博物館で同日始まった企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」で6月17日まで展示される。

 遺跡では、2012年から16年の間に行った発掘調査で1000点以上の人骨が見つかり、昨年5月からは同センターで4人分の人骨を展示した。

 顔の模型は、同センターと白保人骨総合研究グループ、国立科学博物館の共同研究の成果である頭骨の3次元デジタル復元をもとに作られ、その中で最も古い約2万7000年前の頭骨に、科学的に検討された筋肉や皮膚、頭髪などを再現し生前の顔を復元した。

 復顔は、30代から40歳前後の男性で身長165・2㌢。顔貌には強く陥没した鼻根部や幅広の額、低い顔高などの特徴があり、琉球列島よりさらに南方系の人の顔に近いことが分かった。

 同センターでは、3次元デジタル復元し、アクリル系硬質樹脂でできた頭骨の模型と復元した模型の写真のパネル展示を20日から5月27日まで展示する。


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