郡内5製糖工場のうち、石垣、西表、波照間、与那国の各工場で2017/18年期の生産量が当初計画量を上回る見通しとなっている。石垣島製糖では当初計画の9万1815㌧から1万㌧上方修正し、12万㌧を記録した02/03年期以来、15年ぶりに10万㌧を超える見込み。累計平均甘しゃ糖度は5日時点で、15・1度(波照間製糖)~12・6度(与那国町製糖工場)で推移。一方、1、2月の降雨や生産量の増産で操業期間が延び、各工場とも4月中旬から下旬の操業終了を予定している。
各工場の5日時点の操業実績は石垣島製糖が原料搬入量が8万2871㌧、甘しゃ糖度13・6度。西表糖業は1万279㌧、14・4度、JAおきなわ小浜製糖工場が3751㌧、14度、波照間製糖が1万1397㌧、15・1度、与那国町製糖工場が4358㌧、12・6度となっている。
今期の最終的な生産量は、石糖が当初計画を1万㌧上回る10万2000㌧、波照間が1000㌧増の1万2300㌧、西表が300㌧増の1万1800㌧、小浜が当初並みの4030㌧、与那国が600㌧増の約5000㌧を見込んでいる。
増収について各工場の担当者は▽10㌃当たりの単位収量の増加▽昨年の台風による大きな被害が無かった—ことを理由に挙げている。
また、波照間では日照時間の延びで、3月下旬ごろから甘しゃ糖度が上昇。原料品質も良いという。
操業期間の延長については、各地で多雨によりハーベスターが稼働できない日が続いたことや生産量の増産などで、ある担当者は「うれしい悲鳴だ」と話していた。