■石垣市 幸せ日本一、実現に決意
新庁舎建設費の承認に全力
2018年度の業務が始まった2日、3市町など官公庁では人事異動を発令するとともに、新規採用職員も加えて年度初め式を行うなど、新たな体制で行政運営をスタートさせた。3市町の首長は職員を前に18年度の目標を掲げ、「職員一丸となって住民福祉の向上に努めてもらいたい」と訓示した。
石垣市の年度初め式は午前10時40分から玄関前ピロティで行われ、中山義隆市長が「固定観念にとらわれず、職員一丸となって職務を遂行し、責任感と使命感をもって市民の目に見える形の仕事をしてもらいたい」と要望した。
中山市長は、2018年度一般会計予算を紹介しながら「残念ながら新庁舎建設費は削減されたが、一日も早い着工に向け、議会の承認が得られるよう全力で取り組みたい」と述べた。臨時議会を招集して補正予算案を提出する考え。
ことし12月に設置から30周年を迎える世界平和の鐘について「全世界に平和を発進する場として一層平和の推進に取り組みたい。アジアの結節点として物流を含めた国際観光都市の拠点をつくっていきたい」とした。30周年記念式典には各国の駐日大使を招待する。
最後に昨年の市制施行70周年に言及、「ことしは次の10年に向けた新生石垣のスタートの年で、私の3期目の初年度。職員、市民と手を取り合いながら日本一幸せあふれるまち石垣市の実現に取り組む」と決意を述べた。
式では26人の新規採用職員も一人一人紹介された。
■竹富町 新町役場基本方針提示へ
町制施行70年、実りの年度に
竹富町は2日午前、町役場2階ホールで年度初め式を行い、新規採用職員10人を含む45人に辞令を手渡した。
式で西大舛髙旬町長は町役場移転に関し、「本町の最重要課題である新竹富町役場移転に関する基本方針案を基に、新庁舎・石垣支所、出張所の建設に向けた財政シミュレーションの業務を終え、本年度の早い時期に新竹富町役場に関する基本方針を示せる予定」と述べた。
また、「町制施行70周年の節目の年であり、これからの竹富町づくりに向けての新たな一歩となる。実り多き年度にしていただくため、粉骨砕身の努力をお願いしたい」と訓示した。
新規採用職員に対しては、「目指すは町民福祉の向上。与えられた仕事は誰にでもできるが、それ以外をどう努力できるか。町の発展に向けてともに頑張りましょう」と激励。
前鹿川健一副町長が「互いに気持ちを入れ替え、心機一転頑張りたい」、仲田森和教育長が「日頃から身なりを整え、正門から出勤する、飲酒運転はしないことの3点をまずは徹底してほしい」とそれぞれあいさつした。
■与那国町 水道料金収納率向上を
庁舎新築、来年度着工目指す
【与那国】与那国町の年度初め式は2日午前9時30分から庁舎前で行われた。
外間守吉町長は新年度の政策について畜産基地事業や水道料金について触れ「滞納が多い。極力解決に向けていきたい」と収納率向上を強調した。
予定している庁舎新築の用地取得については「5月までにめどをつけ、設計を経たのち来年度着工にこぎつけたい」と述べた。
また、副町長が誕生したことで新年度に向け、コンプライアンスおよびスキルアップ、予算の完全執行、仕事の処理徹底を図り、事業執行に万全の協力を求めた。
このあと新採用職員の4人に辞令を交付した。