校内で頻繁に起こる銃撃騒ぎにトランプ大統領が先生にピストルを持たせろという豪胆な対処策を提案、世間をさらに緊張させていたが、多くの国民が関与する軍隊や軍需産業を抱える国の政治家の考えとしては、あながち否定はできない▼例えば包丁は台所の必需品だが、ある国で包丁殺人が連日、四六時中発生し歯止めが利かなくなったとする。対処策として自衛の包丁を持て、包丁の生産規制をすべきだという動きになるのかどうか。もし包丁の生産を止めたら、その国はどうなるのか。包丁一本さらしに巻いてなどの歌もある日本人ならトランプ氏の苦渋も察せるのでは▼とどのつまりピストルも包丁も原発もミサイルも原水爆もできたものは、無い事にはできない▼いまや銃など兵器類は地球上の生命、いや地球そのものを壊滅させる威力を持つまでになった。おかげで私たちの日々は恐怖続きにある。そこで笑止を覚悟で訴える。過去の反省から生まれたせっかくの国連を、いま一度、紛争の絶対的な停止役に改革できないか▼先日、今にも戦争が起きそうだったアメリカと北朝鮮の首脳会談が決まった▼日本も非難の応酬だけでは前に進めない。北方領土、竹島、尖閣、ミサイルの脅威に対しロシア、韓国、中国、北朝鮮との会談で解決を探り合おう。(仲間清隆)
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