▽…取材した小学校の卒業式に来るのは自分の卒業式以来。当時泣いた記憶はないのだが、きょうの式では、堪えきれず涙をぬぐう卒業生らの姿に、思わずこちらもうるっとした。卒業生が作った詩「夢、一直線」の言葉どおり、何事にもくじけず立ち上がり、夢をかなえてほしい。卒業後の中学校生活、社会での健闘を祈る。
▽…大本小唯一の卒業生の徳琉歌君が思い出を胸に、同校を巣立った。式は少人数でアットホームな雰囲気。琉歌君が退場前に両親や祖母らの所に駆け寄り、メッセージカードを贈る場面は涙を誘い、大きな拍手に包まれた。映画館が好きな琉歌君は、祖母の孝子さんが住む奄美大島や、沖縄本島の映画館に足を運んで取材をするなど情熱を秘めている。強い思いを力に変えて、今後も頑張ってほしい。
▽…子どもたちに、バレーだけではなく学校生活もきちんとするよう指導してきた上地みか監督。何度も担任に、「授業態度は大丈夫ですか」と確認。授業参観にも行った。「頂点を目指すにはすべてがそろわないとダメ」と徹底。その成果は子どもたちの自立心につながり、監督が不在でも自分たちで考えて行動できるようになった。中学でも子どもたちの活躍に期待したい。