「日本最南端!八重山の海びらき2018」(八重山ビジターズビューロー主催)が21日午前、マエサトビーチで開かれ、地元の人々や観光客など約1000人(主催者発表)が夏を思わせる日差しの下、初泳ぎや砂遊びなどを楽しみ、ひと足早い夏の訪れを満喫した。開幕時の天候は曇り。海に駆け込んだ人々は「冷たい!」と声を上げたが、次第に晴れ間が広がり、会場は陽気に包まれた。
ステージでは第39代ミス八重山の発表やTシャツデザインコンテスト表彰、歌手やお笑い芸人のミニライブなどが行われた。
海びらきにさきがけ、同日午前8時半から、神司や同ビューロー(YVB)関係者らが、ことしの海の安全を祈願。
タヒチアンダンスサークル「hare maru hare papu(ハレマルハレパプ)」のたおやかなダンスで幕開けし、平真小学校の児童らが「色とりどりの魚たち、美しいサンゴ、ルールやマナーを守り、コバルトブルーの海を大切にします」と海開きを宣言した。
テープカットを合図に、参加者は勢いよく海へ駆け込み、水の冷たさに歓声を上げたり、海上に投げ込まれた果物を拾い集めたりして初泳ぎを楽しんだ。砂浜に埋められた自転車などを掘り当てるビーチ宝探しも開かれた。
家族3人で初泳ぎを楽しんだ西里奏汰君(平真小1年)は「キウイとみかんを拾えたのでうれしい。寒かったけど楽しかった」と笑顔。小学校の卒業記念に千葉県から家族旅行に来た荒川瑠海(るか)さん(12)は「千葉の海と全然違う。色もきれいで、水も温かくて気持ちいい」と声を弾ませた。
ステージでは、八重山農林高校の郷土芸能部とウイングキッズリーダーズがそれぞれ踊りを披露。石垣島出身の歌手リカ・トゥモールさんが澄んだ歌声を響かせ、お笑いライブではよしもとエンタテイメント沖縄の「カシスオレンジ」や吉本興業の「エハラマサヒロ」が会場に笑いを巻き起こした。
YVB会長の中山義隆市長は「八重山の海の行事やマリンレンジャーが、1年無事故で快適であるように」と祈念した。