「島の未来は市民が対話で決める石垣市」。どこかで見たフレーズだなと思ったら、そう石垣市長選のキャッチフレーズ。宮良操さんの「島の未来は市民が決める」、砂川利勝さんの「対話で創る島づくり」を融合させたものだ▼中山義隆さんの言動に対し、平得大俣4公民館が14日、於茂登岳近くの牧草地で緊急集会を開き、抗議声明を発表した。冒頭のフレーズの「実現を切に願って4地区の抗議声明とする」と結んでいる▼その言動とは、陸自配備推進の立場をとっていた砂川さんの票を足すと、容認に対して一定の民意があったと感じているとの内容▼砂川さんは配備推進の立場だが、住民との対話も合意もなく進められたとして平得大俣を白紙に戻し、別の場所をと訴え、告示2日前に別の場所が決まれば住民投票を実施するとの政策を公約に追加した▼なので選挙期間中、宮良さんは「島のどこにも受け入れない」、砂川さんは「平得大俣白紙、住民投票」と主張、現職との対立軸を明確にしていた。中山さんは「理解するが、国と協議して最終判断する」との立場。国防は国の専権事項として自ら発言することはなかった▼結果は中山さん1万3822票、宮良さん9526票、砂川さん4872票。そこにどんな民意がくみ取れる?(比嘉盛友)
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