工事が行われている一般県道石垣空港線(新空港アクセス道路)で石垣市消防本部前—市道タナドー線交差点の区間(約1㌔)が、20日午前9時半に部分開通する。開通は4車線のうち2車線(片側1車線)。八重山土木事務所が年度内に予定していたアクセス道路の一部平得交差点—タナドー線交差点(約2㌔)の暫定供用が始まることで、朝・夕の国道390号における渋滞緩和などが期待されている。
同区間は、2017年に旧空港跡地への石垣市消防本部庁舎移転に伴い、平得交差点—消防本部前を先行して部分開通させた。今回、予定していたタナドー線まで接続する。
同事務所道路整備班によると国道390号は、真栄里や大浜地区で朝・夕に発生する渋滞の緩和や、国道が冠水し通行止めした際に迂回(うかい)路としての活用も見込んでいる。
市消防の新城剛消防署長は車両の動線が増えたことで「磯辺から島の北側にかけて出動しやすくなり、一分一秒を争う現場で時間短縮につながる」と話している。
島の東側集落では、新空港開港により集落内の交通が増大しており、事故や混雑が懸念されている。同空港線を整備することで、既存道路での事故などの低減、物流の活性化につなげたい考え。
同空港線の区間は石垣市盛山—真栄里の約8・9㌔。完成は2019年度中を予定。現在、民有地など用地取得が完了した場所から工事を進めている。