石垣市消防本部(大工嘉広消防長)が旧石垣空港跡地で整備している新しい離島急患搬送用ヘリポートは、4月1日の供用開始に向け、急ピッチで工事が進められている。
新ヘリポートは今年2月に着工。青と白を基調に、27㍍四方の大きさで着陸場所の境界域を示す境界灯が8基、ヘリポートの場所を示す区域灯が4基設置され、押しボタン式で点灯消灯が可能となっている。
請負業者によると、照明器具が特殊なため慎重に工事を進めているが、31日の完了検査に間に合うよう万全に仕上げるという。
一方、ヘリポートを使用する第11管区海上保安本部石垣航空基地は、万一の供用開始時期の遅れに備え、既存のヘリポートの使用延長を大阪航空局に申請。「不測の事態に備え、約3カ月間は両方のヘリポートを供用できるように準備を進めている」(同基地担当者)という。
また、航空基地では新ヘリポートの完成後、着陸訓練は実施しない考え。
市消防では現在、夜間や悪天候時には、着陸用の簡易照明灯を市消防職員が取り付けと取り外す作業を行っており、照明も常設した新しいヘリポート整備で搬送の安全性の確保と業務の簡素化が見込まれる。