与那国町(外間守吉町長)の2014年度一般会計予算は総額54億5700万円。前年度を23億7700万円(77.8%)上回り、3年連続の増額予算で、過去最高の見通し。沖縄振興特別推進市町村交付金(一括交付金)を活用し、新製糖工場建設や町営住宅建て替えなどの大型事業費を計上したのが増額の要因。自主財源は財政調整基金を取り崩し、一般財源に繰り入れたことで32.5%増、地方交付税や国庫支出金などの依存財源も大型事業で83.4%増加した。5億6580万円の特別会計を合わせた予算総額は60億2280万円で前年度比23億6742万円(64.7%)もの大幅増となった。
歳入は自主財源が5億110万円(構成比9.18%)で前年度比1億2301万円(32.5%)の増。町税は前年度比870万円(6.3%)増の1億3814万円を見込む。
2億9200万円の繰入金は財政調整基金の取り崩しなどで前年度比2億2163万円(75.9%)増となった。
地方交付税などの依存財源は49億5589万円(構成比90.82%)で、前年度比22億2539万円(83.4%)増。地方交付税のうち、普通交付税は前年度比1.9%減の10億1000万円。
国庫支出金は2013年度補正で農業費国庫補助金を県支出金に組み替えたことで、前年度比3億8339万円(73.8%)減の1億3611万円。
県支出金は一括交付金に係る事業や継続事業、新製糖工場建設事業などで、前年度を2億741万円(195.1%)上回る31億3723万円を見込んでいる。
地方債は過疎地域自立促進事業や新製糖工場建設事業、町営住宅建て替え事業などで、前年度比1億1733万円(33.1%)増の4億7180万円。
歳出面では、人件費を中心とした義務的経費が9億8775万円(構成比18.10%)で前年度比422万円(0.4%)の減となったものの、人件費は外国人アドバイザー報酬で360万円、管理栄養士報酬で180万円を計上し、前年度から793万円(1.2)増の6億3413万円。
事業に充てる投資的経費は32億9418万円と、前年度から21億9405万円(199.4%)増加。
物件費や繰り出し金などのその他の経費は11億7506万円で前年度比1億8717万円(18.9%)増えた。
主な事業は▽新製糖工場建設事業▽町営団地建て替え事業▽津波対策事業▽道路改良事業(久部良バリ線)などが計画されている。