石垣市は28日、水族館建設推進基本構想を策定したと発表した。建設候補地については11カ所を抽出しており、近く策定作業に着手する基本計画の中で絞り込んでいく。一カ所にするか数カ所にするかは、土地取得や取水などの条件を踏まえて検討する。施設規模や概算事業費も算出する。
基本計画は年度内を目指すが、次年度にまたがる可能性もある。計画策定後のスケジュールは決まっておらず、事業費の捻出が課題。
中山義隆市長は記者懇談会で「一括交付金などの活用を考えたい」と説明した。
水族館建設は、天候に左右されることなく、観光客などすべての人が石垣の海を満喫できる観光施設を創出しようと計画されている。求められる役割として▽観光振興▽教養・学習施設▽地域交流▽調査研究▽種の保存|を位置づけた。
市は基本構想を踏まえ、施設規模や周辺環境への負荷軽減、展示計画、運営手法などを検討して基本計画を策定する。
中山市長は「水族館は新しい観光の目玉。天気が悪いときに見る所がないと指摘されており、水族館ができれば、こういう課題も一つ解消される。研究機関と連携して学習につながる施設になればと期待している」と話した。