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Channel: 八重山毎日新聞社
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余震警戒、観光影響を懸念 竹富町西表

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西表島付近の震度5以上の震央分布図

 1日深夜の西表島の南約7㌔の地点を震源とする最大震度5弱の地震から一夜明け、竹富町や石垣市で家屋や人的被害、山岳部での落石や崖崩れなどは確認されていない。最盛期の西表製糖工場では同日午後11時から2日午前4時までの5時間、製造機械を停止させ、作業員らが不具合を確認したが異常は見つからなかった。一方で、地震により宿泊施設やレンタカー利用客のキャンセルが一部で発生。山岳部での崩落を警戒してトレッキングを中止にするツアーもあった。

 震源に近い同工場は地震発生をうけ、予定していたメンテナンスに併せて機械を緊急停止。午前4時に再稼働させた。製品自体に影響は出ていない。

 観光業では、余震を心配して宿泊施設やレンタカー業者などに問い合わせが相次いでいる。西表島交通グループ(玉盛雅治代表取締役社長)のレンタカー事業所では、2日にキャンセルが2件、3日以降もキャンセルが出ている。

 同交通運輸部の玉盛鉄部長は「昔の群発地震を思い出す。これから春休みシーズンに向かうので、余震が続くと予約に影響が出る」と懸念した。

 玉盛雅治代表は余震に備えて「お客さまと従業員の安全を考え、社内で取り決めた対応マニュアルに沿って行動したい」と話した。

 大富共同組合売店はこの地震で、ショーケース内の飲料類が外に投げ出され、お酒や調味料の破片が店内に散乱。従業員の高橋弘貴さん(28)は「日中に地震が発生してお客さんに商品が落ちたら大変。陳列を工夫して対策したい」と話した。玉盛スーパーでは、商品が棚から落ちないよう店員がビニールひもで固定していた。

 竹富町教育委員会は「余震に不安が残る」として、4日に予定していた生涯学習フェスタの中止を決定。予定会場の町離島振興総合センターでは、職員らが撤去作業に追われた。

 竹富町災害警戒本部によると、町全体で電気や水道などライフラインへの影響は出ていない。


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