第1回憲法学習会(同実行委員会主催)が28日夜、大川公民館で開かれ、琉球大学法科大学院の高良鉄美教授と弁護士の井口博氏が講師を務めた。
高良教授は自民党の改憲について、自民党の改憲論と現・憲法を比較。
憲法は人権ではなく、国家権力を制限するもの。改憲は国家権力を動きやすくするものになっていることなどを指摘し、「憲法96条の改憲は9条を変えるだけでなく、改憲案に載っていないものも少しずつ変えてしまい、気づかないうち別の憲法になってしまう」と説明した。
また、特定秘密保護法案について「情報を操作することで、若い世代に国防意識を植え付ける」と述べ、日本が戦争のできる国になることを懸念した。
井口氏は「憲法と子どもの学習権」について講話。憲法の条文に教科書採択権に教育委員会が明記されていないことなどを指摘し、竹富町教育委員会の判断に是正要求している文科省について「このまま文科省の言いなりになってしまえば、憲法の理念が失われる。守っていかなければならない」と話した。