石垣市長選(3月4日告示、同11日投開票)と同時に行われる市議会議員補欠選挙(1議席)で、保守系新人で会社代表の黒島孫昇氏(63)=真栄里=と、革新系新人で農業の花谷史郎氏(35)=登野城(嵩田)=が25日、それぞれ市内で記者会見し、出馬を表明した。黒島氏は砂川利勝氏を支持、花谷氏は宮良操氏とセットで戦う。
黒島氏は「夢と希望の郷土(しま)づくり」をキャッチフレーズに、長く観光産業に携わってきた経験から、「1997年に観光立市が宣言されたが、市議会で観光のスペシャリストがいない。観光の質を高め、人材育成のため教育にも観光を取り入れたい」と述べた。
自衛隊配備計画については「砂川さんが言うように於茂登岳は聖地。与那国にも配備され、宮古にも配備されるので、あえて石垣島に必要か。災害救助ならよいが、ミサイル基地はいらない」と反対の姿勢を示した。
花谷氏は「火葬場移転、幼稚園休園の問題で声を上げなければと思っていたが、自衛隊配備計画を知って今こそだと決意した」と述べ、「静かな環境で農業をしている地域に似つかわしくない。石垣島はどこに配備されても影響は出る」と石垣島への配備に反対する姿勢を強調した。
「あなたとつくる優しくつよい石垣島」をキャッチフレーズに▽食べ物と、ものづくりにあふれる豊かな石垣島▽子どもや高齢者を地域の輪が見守る石垣島▽武力に依存せず、信頼と情熱が育む石垣島ーの3本柱を掲げた。
黒島孫昇(くろしま・そんしょう)氏。1954年4月1日生まれ、字石垣出身。大阪商業大学卒。会社代表。
花谷史郎(はなたに・しろう)氏。1982年7月31日生まれ。字登野城(嵩田)出身。東京農業大学卒。農業。