去る12日の筆者の「不連続線」の「石垣も自衛隊が来れば自衛隊にまつわる新たな犯罪や事故が当然予測される」の記述に対し16日八重山防衛協会、八重山自衛隊家族会、自衛隊隊友会八重山支部から連名で本紙に対し、記述の撤回と謝罪を求める抗議があった▼冒頭に申し上げるが、3団体が抗議の理由としている「自衛隊や自衛官の尊厳や名誉を著しく毀損・侵害し、職業選択の自由もないがしろにしている」との意図は全くないし、従って記述の撤回や謝罪の意思は全くない▼沖縄では基地あるがゆえに女性暴行殺人などの米軍犯罪や事故が相次いでおり、自衛隊も日本の基地あるところでさまざまな犯罪や事故が起きているのは周知の通りだ▼そこで石垣も自衛隊基地ができれば、従来石垣ではなかった自衛隊にまつわる事件事故の可能性は当然予測できるので素朴にそう記述したまでのことだ▼従ってそこに自衛隊や自衛官、その家族の尊厳や職業選択の自由をないがしろにするという意図は全くない。むしろ安保法制定で自衛官が殺し殺される危険な戦場に駆り出される可能性が高まったことを憂え、同じ人の親として危惧を感じている▼ただ抗議があったということは自衛官やその家族らの心情に配慮を欠いた面もあるだろうから今後は慎重を期したい。(上地義男)
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