今季最強クラスの寒波の中、久しぶりに東京で本土の寒さを体感した。日中は10度前後まで気温が上がるものの、朝晩は1、2度。雪国の氷点下まではいかないものの、石垣の寒さとは少々寒さが違った▼日中でも日なたはまだ耐えられたが、日陰に入るととたんに寒さで身が縮んだ。ダウンジャケットを着てそれなりに寒さ対策をしたが、足元から冷えてくる底冷えする寒さは、南国育ちの筆者には少々こたえた。この冷え込みの中、日々生活する人たちの大変さを身をもって知ることができた▼ふと考えたのが東京などに住む県出身者たちはこの冬の寒さとどう向き合っているのだろうか。慣れたのだろうか▼以前、石垣に住む北国出身者が、冬になると地元の人以上に寒がっていたことを思い出した。雪国と比べ寒いはずはないのだが、体が住む環境に順応した結果なのか▼それにしても東京に行くとよく歩く。車やバイクでの移動が主の石垣では考えられないほどの歩数だ。最寄りの駅まで歩き、駅構内でも階段を上り下り、電車の乗り換えで走る。駅を出ても目的地まで歩く。足はパンパンだ▼近年、めっきり運動量が減った筆者にとっては、強制的なウオーキングの機会となった。都会は人の多さが好きになれないが、こと歩く環境にはもってこいだ。
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