【宜野座】農業技術伝達による国際貢献と県内農業経営の安定化を図ろうとJAおきなわが2017年から導入している外国人技能実習制度の第2期生の開講式が16日、JAおきなわ教育研修所で行われた。2期生はベトナム人17人。今回、初めて八重山での受け入れが実現、2人が石垣市内のパインアップル農家の下で栽培技術を学ぶことになっている。実習生は2月9日までの約1カ月間、研修所で日本語や生活、交通安全などの指導を受けた後、受け入れ先に派遣される。
第2期生の受け入れに向け、JAおきなわの職員と受け入れ農家が昨年8月、ベトナムで面接を行い、応募のあった40人のうち17人の採用を決定していた。
実習生らは約3カ月間、ベトナムで日本語などの研修を受け来日、開講式に臨んだ。県内各地12の農家や事業所で実習を積み、派遣1年後に行われる技能実習試験にパスすれば2年の延長が可能となる。
石垣市内で技術指導を受けるファン・ティエン・ズンさん(26)は「いろいろ教えていただき、技術習得をしたい」、チャン・アイン・ズンさん(30)は「おいしいパインアップルがつくれるよう頑張る」とそれぞれ抱負を述べた。
開講式で慶留間輝雄常務理事は「農家から技術や知識を習得し、帰国後、経済発展や産業振興の担い手となってください」と活躍を期待した。