石垣みらいカレッジ(石垣市主催)の講座「島の木育フィールドワーク」が14日午前、バンナ公園で開かれ、市民ら27人が参加した。講師を務めた木工職人の戸眞伊擴さん(77)=市内石垣=が園内を散策しながら、テリハボクやセンダンなど、八重山の有用樹木20種の材質や活用法、方言名などを紹介した。
戸眞伊さんは「島材が使われなくなり、島材を採る人も少なくなっているが、有用な島材はたくさんある」と伝え、参加者らは戸眞伊さんの説明に熱心に耳を傾けた。
フィールドワーク後、参加者らはこの日学んだ20種の材木の板きれを使い、オリジナルの木材パネルを作った。
参加者の伊集満枝さん(53)=登野城=は「身近な宝物の存在に気づかされた。石垣と言えば海ばかりが注目されるけれど、木も大事にしなければいけない。木材の使い方だけではなく、名前の由来なども聞けて、勉強になった」と感想を話した。