新年の空を多彩なたこで彩る「2018年度新春凧あげ大会」(石垣市教育委員会主催)が14日午前、南ぬ浜町で開かれ、大勢の人々が製作した自慢のたこが大空に舞った。伝統だこの完成度と仰角を競う伝統凧部門では長濱慶潤さん(ピキダー)、米盛勝仁さん(八角)、平田ゆあさん(アヨー)が最優秀賞に輝いた。
この日は午前9時の開会式後、各部門に出場するたこのできばえ審査を八重山凧愛好会のメンバーが行って競技が開始。たこ糸の持ち手部分の角度を計測することでたこが揚がっている高さを示す仰角審査もあった。
会場上空は青空が広がり、家族連れや夫婦が八重山の伝統だこに加え人気キャラクターをデザインしたオリジナルだこ、立体的な形をした珍しい飛行機だこ、オオゴマダラの連だこなどが舞った。
アトラクションではシャクシメーから、お菓子が落ちる恒例イベントも行われ、会場を訪れた子どもたちが歓声を上げ、たこの修理を行う併設された「凧の病院」ではたこの無料配布もあった。
家族10人で参加して飛行機だこを揚げた米盛勝三さん(68)=白保=は「孫を喜ばせるために昨年12月中旬から製作した。(たこが)よく揚がり、家族が喜んでくれてうれしい」と話した。
大会に初めて出場した森朝斗君(白保小4年)は、シャクシメーから落ちてきたお菓子を両手に「とても楽しかった。来年は自分でたこを作って参加したい」と笑顔を見せた。
伝統凧部門上位入賞者以外の受賞者は次の皆さん。
【ピキダーの部】▽優秀賞=譜久盛りるは▽優良賞=東江勇希
【八角の部】▽優秀賞=岩本彩▽優良賞=伊志嶺安春
【アヨーの部】▽優秀賞=玉城保吉▽優良賞=岩出凪央
【シャクシメーの部】▽最優秀賞=仲大嶺里美
【自由凧の部】▽最優秀賞=比嘉門希凪▽優秀賞=石垣るい▽優良賞=小禄直人
【奨励賞】▽与儀侑子(八角)▽西里うらら(アヨー)
【ファミリー賞】▽根原こうた
【市長賞】▽仲盛結音(ピキダー)
【教育長賞】▽本間美妃(八角)
【八重山凧愛好会賞】▽仲新城長嗣(自由)
【石垣市青年団協議会賞】▽細工未桜(自由)