八重山3市町など官公庁は28日、2017年の業務を終了した。それぞれ仕事納め式を行い、ことし1年を振り返りつつ互いの労をねぎらい、来年の戌年への決意を新たにした。石垣市、与那国町は市・町制施行70年目となったことし、記念事業などを通して節目を祝福、新たな一歩を踏み出す。竹富町は来年7月2日に町制施行70周年を迎える。
市は午後4時から玄関ピロティで行い、中山義隆市長がことしの「一文字」をボードに書き込んで発表した。職員から募集して投票、上位から中山市長が「輝」を選んだ。
「輝いて70年 はばたけ石垣 未来へ向けて」のキャッチフレーズで記念事業に取り組んだほか、児童生徒の活躍や入域観光客数の最多記録、新空港の税関空港指定など、これまで以上に輝いた年になったとの意見が多く寄せられたという。
中山市長はあいさつで「市制施行70年の節目に記念事業を実施し、大いに盛り上がった」として1年を振り返り、文化庁芸術祭など新たに取り組んだ文化事業に触れ、「文化観光都市を目指す」と述べた。「この1年市民の福祉向上と市政発展に一丸となって取り組んでくれた」と職員に感謝した。
■「重要な年、職員一丸で」 竹富町70年へ
竹富町は午後4時から町役場内で行い、西大舛髙旬町長が「ことしは4月の組織機構改革に伴って決める行政・政治の土台ができ、仕事のスピード感をより一層感じることができた。職員の皆さんの協力と頑張りに感謝したい」と振り返り、「新年は町役場移転に向けた重要な年となる。私は皆さんの先頭に立つ『火の玉』となって、汗をかいていく。町民目線で社会情勢をしっかりと捉え、諸課題解決に向けて全職員一丸となった頑張りをお願いしたい」とあいさつした。
前鹿川健一副町長は「一年間、それぞれの持ち場で頑張っていただいた」と労をねぎらい、仲田森和教育長は「年末にもう一度、自分たちの足跡を振り返って課題や成果を見直し、年明けから年度の締めくくりに向かって全員で頑張ろう」と呼び掛けた。
■「事業執行に万全を」 与那国町
与那国町は午後4時すぎから庁舎内で行った。外間守吉町長は職員を前に「8月の4期目の町長選挙出馬に批判はあったが、就任以来、気を引き締めている。皆さんの協力で12月1日の町制施行70周年記念式典も滞りなく終わることができた」と職員をねぎらった。
その上で「一括交付金の恩恵を受けているが、導入した事業に加え他の事業なども年度内の執行に万全を期し、新年に向けて一丸となって頑張ろう」と気を引き締めるよう奮起を促した。
この後、各課長がこの1年を振り返った。