正月に家の門などに飾る門松の製作がピークを迎えている。石垣市内で唯一、製作販売している森井農園(森井一美代表)=宮良=には、企業などから注文を受けた2㍍を超える特大から家庭用まで120組の門松が並び、新年間近の様相を呈している。
門松作りを初めて32年。ことし11月末から開始し、鹿児島産のモウソウチク(孟宗竹)と石垣島の松を合わせる作業に大忙し。
森井代表(67)によると、正月にやってくる神様の目印となるよう門松には縁起のいい松と竹を飾る。「門松ではないが、石垣でも松と竹を結んで飾っているところもある」と話す。
竹の切り口に節があるものは、笑っている口元に見えることから「笑う門には福来る」との意味があるという。「スパッと切れた竹の切り口と、松の緑で新しい年を迎えてほしい」と呼び掛けている。
門松を飾るのは1月7日まで。飾り終えた後は自然に返す。処分できない場合、同農園に持ち込めば回収するという。
門松は27日から、ゆらてぃく市場、29日から大浜集落入り口の田島石油前で販売。いずれも31日まで。価格は1組6,000~30,000円。