八重山農林高校(山城聡校長)の創立80周年記念第36回農業祭が9日、同校で始まった。花と緑と食のまつり、運動会(即売会)と並ぶ三大行事で、3年に1度開催されている。大勢の市民が、同校ならではの農産物や加工品などを買ったり、食べたりしてにぎわった。10日まで。
会場では野菜や草花、精肉加工品、木工品、パン、ケーキなどが販売されたほか、おもちゃ作りや子牛へのほ乳、ハーブの寄せ植えなどの体験コーナー、牛そばを提供する食堂コーナーなどがあり、来場者が思い思いに楽しんだ。
このうちグリーンライフ科では、人工の培地に菌を植え付ける石垣島初の菌床栽培で収穫したシイタケ60袋を販売、開始15分程度で完売した。ピザ窯を活用したピザ作りコーナーもあり、親子連れに好評だった。
体育館では各学科の活動を紹介する展示コーナーが設置され、ライフスキル科の鉢植え伝統野菜28品目や、植物スピーカーとして知られるグリーンライフ科の「カークリコ」などが関心を集めていた。
同校グリーンライフ科2年の宇根底師人(かずと)君(17)は「シイタケは12月に入って生えたもので、農業祭で販売できて感動している。シイタケ以外にも低価格でおいしい野菜を売っている。特に中学生にいろんなものがあることを見てほしい」とPR。
同校出身で、長男の慶尚ちゃん(11カ月)と妹の吟香さん(10)、弟の慶典君(9)と訪れた喜友名美波さん(20)は「自分たちの時より販売物のバリエーションが増えていてすごい。もっと笑顔で接客できれば、より八重農らしさが出ていいと思う」とエールを送った。
10日は午前10時から午後2時まで。