石垣市の外国人観光客誘致基本計画(案)がこのほどまとまり、外国人旅行客向けに宿泊施設や民宿などの情報を提供し、客室を確保しやすくする環境の構築などを検討していく考えが盛り込まれた。
市側によると、南ぬ島石垣空港の開港後、格安航空会社(LCC)の参入で国内の観光客が増加。そのあおりを受け、海外の旅行代理店が石垣島の宿泊施設で客室を確保しにくい状況が起きたという。
宿泊については、日本人は旅行の2、3カ月前から予約をするケースが多いのに対して、海外の観光客は10日ほど前から予約することが多いなど、予約の傾向に違いがあるという。
市側では、宿泊施設の収容可能人数を増やすとともに、「海外の旅行代理店に知られていない民宿などの情報を配信していくことで、客室の確保につなげたい」としている。
昨年石垣市を訪れた観光客数は94万2964人。このうち外国人観光客は8万9872人と全体の約1割を占めた。
八重山ビジターズビューローでは2014年の外国人観光客数の目標を10万5000人に掲げている。
市は外国人観光客の受け入れ促進に関連して、外国語対応スタッフの育成や看板やホームページの多言語表示、外国人観光客の受け入れを希望する民宿の支援などを検討している。