海上自衛隊の練習艦隊4隻が31日、石垣港に初めて入港するのに併せ、石垣市商工会(我喜屋隆会長)や石垣市観光交流協会(宮平康弘会長)など地元経済団体が八重山防衛協会(三木巌会長)などと実行委員会(委員長・我喜屋会長)を組織し、市内ホテルで歓迎レセプションを計画していることが17日までに分かった。観光協会は、会員に文書を送付して5000円チケットの購入を呼びかけている。自衛隊の配備問題がクローズアップされている時期だけに議論を呼びそうだ。
自衛隊の歓迎行事に経済団体が関わるのは異例だが、約1200人の隊員のうち800人が上陸して観光や買い物などをして過ごすことから、実行委に加わることになった。我喜屋会長によると、三木会長から実行委員長就任の打診があり、三役で協議した結果、引き受けたという。
我喜屋会長は17日、「一部に反対する声があるのも承知しているが、自衛隊は国を守る正規の組織。個人的には石垣に来ることもいいんじゃないかと思っている」と説明した。
観光協会のチケット購入依頼文書は、実行委の依頼を受け、14日付で会員各位に送ったもの。「万障お繰り合わせの上、多くの皆さまにご臨席賜りますようお願い申し上げます」と呼びかけ、歓迎レセプションに出席した会員については、4月1日に練習艦「かしま」で行われる艦上レセプションに無料で招待されることも書き添えている。
宮平会長は「外来の客であればどなたでも温かく迎え入れるのが私たちの立場。経済団体が共同して実行委員会を立ち上げ、迎え入れる。自衛隊だから歓迎するとか、歓迎しないとかの話ではない。自衛隊配備問題とも一切関係はない。(歓迎行事は)国際儀礼上の通例にもなっている」と話した。
実行委員には、このほか県建設業協会八重山支部、八重山青年会議所などが加わっている。レセプションは31日午後7時から南の美ら花ホテルミヤヒラで開催される。