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来年石垣に最多140回 クルーズ船寄港

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2018年の寄港計画が過去最多となる140回に上り、諸外国からの来島客増が予想されるクルーズ観光=3月31日午前、石垣港

 クルーズ船の寄港が増加している石垣港への2018年の寄港計画が過去最多の140回に上っていることが24日までに船舶代理店の沖縄シップスエージェンシー石垣支店(松田新一郎支店長)のまとめで分かった。このうち総トン数が10万㌧を超える大型クルーズ船は32回の寄港を予定。来春には南ぬ浜町で建設中のクルーズ船専用岸壁が一部供用開始することから、石垣港に直接接岸しているクルーズ船を対象に4月中旬ごろから段階的に移行される。一方、宮古島市への寄港計画は145回に上り、初めて石垣を抜く見通し。(砂川孫優記者)

 来年の計画で寄港開始は1月1日から12月31日までの通年を予定。石垣への寄港で過去最大となるプリンセスクルーズの大型豪華客船「マジェスティック・プリンセス」(総㌧数14万3700㌧、全長330㍍、乗客定員3560人)など7船が初寄港を予定している。

 クルーズ船の係留予定は一部供用開始が始まる新岸壁と現在の石垣港岸壁、沖泊まりの三つだが、三つの岸壁を利用した2隻同時寄港も増える見込みだ。

 好調な八重山観光をけん引しているクルーズ観光は、高い訪日需要に加えてこれまで寄港が少なかった離島地域を周遊する商品の増加などで人気が高まり、県内では急増する那覇と同様に先島地域への寄港が右肩上がりに伸びている。

 過去5年間の寄港回数は2012年52回、13年65回、14年73回、15年84回、16年95回。ことしは初めて100回を超える120回前後の寄港が予想され、1~9月に海路から訪れた観光客は28万人余を記録している。

 一方、来年、寄港するクルーズ船の主な出発地は台湾の基隆。中国の上海、広州、深圳、厦門。韓国の仁川や香港、マニラと多様化。課題の多言語対応が急がれるほか、夏場の観光トップシーズンや秋から始まる修学旅行シーズンでバスやタクシーを含む2次交通体制の確保が求められる。

 観光業界は「経済効果がより期待できるが、新岸壁の一部供用開始を追い風にクルーズ観光を次のステップに推し進める1年になる。新しいターミナルビルの整備も含めて海路からの誘客増に期待したい」と話した。


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