竹富町役場の老朽化で同町教育委員会(仲田森和教育長)の屋根コンクリートが一部剥落したのを受け、町は12月4日に竹教委を石垣市IT事業支援センター=新栄町=に移すことを決めた。同月1日付で市と賃貸契約を交わし、新町庁舎の石垣支所完成が見込まれる2020年5月末まで入居する予定。剥落判明から約2カ月後の移転となり、仲田教育長は「とても安心した。最近は大雨が続き雨漏りの影響など心配だったが、ようやく職員らの安心・安全面の確保ができる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。竹教委の移転は今回で3度目。
移転先の同センターは市民会館の北側に位置し、鉄筋コンクリート造り3階建て。竹教委は3階の2部屋計375・41平方㍍に、総務・教育・社会文化課の3課と会議室、教育長室、町史編集室を構える。
町は来月1日に同日付で2018年3月31日までの本契約を結び、12月2、3日の両日で引っ越し作業、週明け4日から通常通りの業務にあたる。契約は年度ごとに更新、具体的な賃貸料は調整中としている。
町は石垣支所建設地の選定資料を基に、▽250平方㍍以上のスペース▽石垣港離島ターミナルから徒歩5分、半径500㍍以内▽業務に支障がない設備機能ーを条件に移転先の選定作業を進めていた。
竹教委は庁舎の手狭などを理由にこれまで、石垣市教委と旧離島ターミナルを転々とし、1977年9月の庁舎増改築後に現スペースに移った。
現在、竹教委がある2階部分は屋根の補修工事後に会議室として活用する。
竹教委は10月4日の業務時間中に天井部から大きな落下音が響き、屋根の複数箇所でコンクリート塊が剥がれ落ちていたことが分かった。同月7日の強度検査では崩落の危険性を指摘されていた。
【移転に伴い連絡先変更】
来月4日以降の竹教委の連絡先は次の通り。
▽総務課(87ー6255)▽教育課(87-6256)▽社会文化課(87-6257)