Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all articles
Browse latest Browse all 17122

寄付でクーラー整備 石垣市教委定例会

$
0
0

2017年度一般会計補正予算案などについて審議する教育委員ら=24日午後、市教委

 石垣市教育委員会(石垣安志教育長、委員5人)は24日午後、市教委で開いた第9回定例会で、財源の確保ができていない市内小中学校へのクーラー整備についてクラウドファンディングで寄付を募る方針を明らかにした。

 市議会12月定例会に提出する2017年度一般会計補正予算案にクーラーの整備費2685万円を計上。学務課の入嵩西覚課長は「最終的な目標額は1億円程度。サイトのページ制作などは企画政策課が担当しており、調整している段階」と話している。

 補正予算案は119万円増額の27億640万円。

 このほか、定例会では桃原用昇奨学金を給付型に移行する条例の一部改正案の提出も承認した。

 同奨学金は2014年から4年連続で応募がなく、給付型にしてほしいという桃原氏の強い意向を受け、条例に「給付」の文言を追加する。

 市教委によると、従来の貸し付け型利用者は1人おり、来年8月に終了する。市議会で承認されれば、来年4月に運用を開始し、同8月以降には完全給付型に移行する。募集人員は1人、給付額は月額5万円を予定している。

 

 ■外部評価は計画以上のS 図書整備費

  小規模校の予算増望む声も

 石垣市教育委員会(石垣安志教育長)の第9回定例会では、2016年度の20事業を対象にした教育事務点検評価報告書も承認した。

 このうち学校図書館図書整備費については、外部評価が計画以上(101%以上)のS、内部評価が計画通り(70~100%)のAと高評価だったが、委員からは「小規模校の予算を増やしてほしい」など予算増を要望する声が相次いだ。

 報告書によると、平均蔵書達成率は小中学校ともに100%を上回っている。

 一方、PTA予算で図書購入を行える大規模校に対し、PTA会員が少ない小規模校は行政の予算に頼らざるを得ない状況にある。

 髙里正明委員は「学校によっては、少し貧弱だなと感じた部分が多々あった。本は外につながる窓口で、言葉は非常に重要。重点的に力を入れていただきたい」、金城綾子委員は「高評価だからやらなくていい、となるのではという心配がある。小規模校にはそれなりの予算を付けてほしい」と求めた。

 市教委学務課の入嵩西覚課長は「外部評価委員からも同様の提言があった。新年度に検討していきたい」と述べた。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 17122

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>