【与那国】第25回日本最西端与那国島一周マラソン大会(主催・与那国町、共催・与那国町体育協会)は11日午後、島内で行われ、与那国中学校を発着点とする25㌔に322人、西埼灯台をスタートし同中学校でフィニッシュする10㌔に314人の計636人がエントリーした。起伏に富むコースに小雨交じりの強い風が吹くコンディション。選手たちは力を振り絞り、ゴールを目指し、沿道も後押しした。25㌔で267人、10㌔で270人が制限時間内にゴール、完走率はそれぞれ82.92%、85.99%だった。(4面に関連、9面成績表、12面写真特集)
レースは25㌔で男子・須藤剛(33)=東京都=が1時間34分51秒、女子・石川めぐみ(42)=石垣市=が1時間57分03秒、10㌔では男子・岡恵登(けいと)=沖縄市=が39分42秒、女子・原聖子(38)=与那国=が46分39秒でそれぞれ初優勝を飾った。
石垣島地方気象台によると、午後1時現在の気象は雨で、気温は23.5度。北北東から11.8㍍の風が吹き、最大瞬間風速で15.7㍍を観測する条件となった。
大会は与那国祖納青年会の力強い太鼓で安全祈願をした後、午後1時に25㌔がスタート。
男子は、中盤まで5連覇を目指す村松稔(40)がレースを引っ張る展開。ところが、村松を追っていた初出場の須藤が南牧場付近で前に躍り出ると、そのままトップでゴール。女子は石川が序盤からリード、2位に約12分の大差をつけてテープを切った。
この日の天気は応援する住民にとっては悪天候となったが、給水地点では中学生らボランティアで参加し、「頑張って」などと声援を送った。選手たちは仮装やかぶりもので沿道を楽しませた。
レース終了後は同中体育館で表彰式、恒例のふれあいパーティーがあり、音楽演奏、伝統芸能、お楽しみ抽選会、島唄ライブで盛り上がりをみせた。