竹富町議会(新博文議長)は7日午前、臨時会を開き、送水管接合部分で腐食が進み、漏水の恐れがあるとして竹富ー石垣間の海底送水管の一部を更新する工事請負の随意契約案件を全会一致で可決した。工事箇所は竹富東港付近から582㍍で、契約金額は7819万円。工期は2018年3月31日を予定している。
特殊鋼管製の管を5㍍間隔で接続していたが、一部更新工事により、ポリエチレンパイプに二重鉄線で外装を施した一連の二重鉄線鎧装ポリエチレン管となる。耐用年数は50年。
同工事は2013(平成25)年1月に竹富島で34時間にわたり断水を強いられる原因となった箇所。当時、既設の送水管接合部分でボルトが緩み、数㌢の隙間が生じたため漏水事故が発生したが、現在は再度ボルトを締め直し、保護剤でのコーティングで強度を保っている。
町内では、1974年から80年にかけ、各島をつなぐ送水管が整備された。
町は2016年度に海底送水管を敷設する第1区海底送水管更新事業として西表島東部ー新城間を完了。今月23日から新城ー黒島間に着手し、2020年度には竹富ー石垣間の全面更新を行う予定。
臨時会ではほかに、2017年度町一般会計補正予算、同年町水道事業特別会計補正予算の専決処分を承認した。