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八重山郡内の拠点病院「県立八重山病院」。郡内に住む多くの人々が一度は…

 八重山郡内の拠点病院「県立八重山病院」。郡内に住む多くの人々が一度はお世話になったことだろう▼その八重山病院が未納診療費に苦慮している現実があるという。同病院によると、ことし9月末時点の未収額は現年度、過年度含め総額2億783万円。件数にして6429件。ほぼ前年度から横ばいだが、民間医院なら倒産してもおかしくない額だ▼全体の約91%が前年度までの累計、残りの約9%が現年度の未収額。過年度分を回収する一方で新たな未収が発生。長年のこの繰り返しで積もった額だ。現状では、両方の回収率を上げ、年次的に未収を減らしていくしか方法はなさそうだ▼未納は、所持金不足で当日中に支払いができず未払いになるケースなどに加え、支払い能力があるにも関わらず払わない悪質なケースもあるという▼同病院では11月を「未納診療費回収強化月間」として、未納診療費の督促と収納を強化。悪質なケースには法的措置も検討するという。一方で、生活に困っていたり、多額の未納を抱え、支払い計画が立てられない人には相談を呼び掛けている▼県立といえど、診療費の未収は病院運営に影響し、利用者に医療サービスの悪化として跳ね返る恐れも。一部の未納者のために全体が不利益を被ることは避けたいものだ。(下野宏一)


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