石垣市と稚内市(工藤広市長)の友好都市締結30周年を記念した鐘打式(主催・世界平和の鐘の会沖縄県支部)が5日午前、石垣市新栄公園内の世界平和の鐘鐘楼で行われ、稚内市民訪問団44人を含む両市の関係者ら約60人が世界の恒久平和と、さらなる相互交流を祈念して、高らかに鐘を打ち鳴らした。
同会沖縄県支部の崎浜秀崇副支部長が「北海道支部の皆さんと鐘を鳴らすことで、世界平和の実現に向けて1人でも多くの方々の賛同につながることを期待したい」とあいさつ。
同会北海道支部の吉井繁支部長は「今回は石垣市の皆さんとともに、テロや悲惨な事件事故をなくす思いをより一層込めて、鐘打を務めたい」と述べた。
工藤稚内市長、中山義隆石垣市長もそれぞれあいさつした。
世界平和の鐘は、故・中川千代治氏=愛媛県=が戦争の悲惨さと平和の尊さを広く伝えようと、当時の国連加盟国98カ国の協力を得て鋳造し、1954(昭和29)年に国連本部に寄贈。1988(昭和63)年に国内1号鐘が稚内市の宗谷岬平和公園内、2号鐘として石垣市新栄公園内にそれぞれ設置された。