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未納診療費、2億783万円 八重山病院

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チラシを配布し未納診療費回収強化月間を周知する職員ら=1日午前、八重山病院

 県立八重山病院(依光たみ枝院長)で受診や入院後、医療費の支払いがない未納診療費が、ことし9月末時点で累計6429件、2億783万円(入院1億8241万円、外来2542万円)に上っていることが、同病院のまとめで分かった。年度別でみると現年度は、1867万円(769件)と前年同期比で131万円(7%)増となっている。県立病院では、11月を未納診療費の回収強化月間としており、依光院長は「支払い能力はあるが、支払わない未納者には、法的措置で対応したい」と未納診療費回収に厳しく取り組む姿勢を示している。

 同病院によると未納診療費は、1990年から昨年度までの過年度分が1億8915万円と、累計全体の91%を占める。過年度分の未納額は減少しており、年度別の同費の発生状況はほぼ横ばいとなっている。

 発生ケースとしては▽所持金不足で当日に支払えない▽受診後に支払いをせず無断帰宅▽時間外や土日・祝日の救急受診を繰り返す—などで費用が膨らんでいく。

 担当者はそうした滞納者へ「支払う意思のない方には、給与から差し引くなど、法的措置で収納を強化したい」と話した。

 同病院は、10月27日に未納者に督促状を郵送。債権数は3292件で1億2017万円となる。今後も訪問や電話督促、自治体の広報誌を活用し納付を呼び掛ける。

 また、国内外からの観光客の増加に伴い、本年度、県外から訪れた観光客の未納診療費は47万円(17件発生)で累計1485万円、外国人観光客は14万円(3件発生)、同27万円となっている。

 県立病院全体の未収金額は約18億円。八重山病院以外では中部病院7億3500万円、南部医療センター・こども医療センター3億3800万円、宮古病院2億5700万円、北部病院2億3400万円、精和病院2800万円。

 八重山病院では、生活に困り支払い計画が立てられない人や、本人や家族の支払い状況が不明で心配、多額の未納費を抱え悩んでいる人などに支払い相談を実施している。電話番号は83—2525(代表)。


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