▽…県立八重山病院の診療費未納額が累計で2億を超える状態が続いている。公営のため、診療費などで財源を確保しており、未納者が増えると経営を圧迫する。経済的に納める事のできない人もいれば、故意に未納を続ける人もいるという。離島医療の最後のとりでの同病院。その重要性を再確認し、未納額が減少することを願いたい。
▽…沖縄本島などから開拓移民として八重山で集落を切り開き、生活基盤を築いた入植者。あれから月日が流れ、今では立派な地域として残る。当時の新聞報道では本島や宮古、多良間からの計画移民を制限する動きもあり、住民と移民が抱える葛藤が表れている。今では学ぶことが貴重な開拓移民の歴史。当時にタイムスリップして開拓移民の”今”を見つめることは大きな学びにつながる。
▽…宮良小学校と八重山特別支援学校の交流学習の最中、八特の児童がすねて通路でうずくまり、動こうとしない場面があった。宮良小児童が不思議に思い「心の病気なの?」と尋ねると、八特の職員が「自分の気持ちと闘っているんだよ。誰でもそういう時があるでしょ?」。八特の児童が立ち上がるまで、宮良小の児童はそばで待っていた。ほんの短い間だったが、交流の意義を感じる時間だった。