建て替えが行われてきた石垣市学校給食センター(宮良信世所長)では、4月の供用開始を前に準備作業が着々と進められている。新センターはこれまでのウエット方式からドライ方式に変わり、床を乾いた状態に保って細菌の繁殖を抑えられるうえに、汚染区域と非汚染区域を明確に分け、それぞれを行き来する際にはエプロンや靴を殺菌して入るなど、衛生管理を徹底している。17日には機械を試運転し、実際に提供する量を調理、配送するリハーサルを行うことにしている。
現給食センターは延べ床面積862平方㍍。1973年度に建設されて築40年となり、老朽化に加え、耐力度審査で危険建物と判断されたことで建て替えが決まった。
新給食センターは延べ床面積2502・36平方㍍で約3倍の大きさ。1日当たりの最大調理能力は6000食で、市内18校に給食を配達する。煮炊き、いため物室の回転釜は現在の8機から12機に増え、より多くの給食を作れるようになった。
旧センターになかった「スチームコンベクションオーブン」の導入により、蒸し料理や焼き魚、新鮮な野菜を使ったあえ物など多彩なメニューが提供できるようになった。
宮良所長によると、リハーサルでは牛乳を含めて5品のメニュー約4800食を調理する。
宮良所長は「新しい調理機器の導入でバラエティーに富んだおいしいメニューが出せるようになる。楽しみにしていてほしい」と話している。