昨年12月から始まった郡内5製糖工場の今期(2013年/14年期)操業は終盤を迎え、14日の時点で6万7125㌧の原料が処理された。予定原料は石垣島製糖が当初見込みから約7000㌧上方修正した以外は、干ばつや虫害などで当初予定を割り込む見込みで、最終的には前期実績を約2000㌧上回る9万5000㌧余が見込まれる。一方、品質面は甘しゃ糖度が波照間の15・4度を筆頭に全工場で基準糖度帯(13・1~14・3度)以上の良好な数値を示している。
石垣島製糖は14日までに5万200㌧の原料を処理。甘しゃ糖度は平均14・5度と、搬入原料の92%が基準糖度帯を超える高糖度を記録した。
春植えと株だしで、台風や干ばつ被害が目立つが、夏植えに関しては平年なみの10㌃当たりの単位収量6・9㌧を確保できる見通しで、操業当初見込みを約7000㌧上回る7万2045㌧に上方修正している。4月上旬の操業終了を見込む。
西表糖業は6767㌧の原料が搬入され、甘しゃ糖度は15・1度。干ばつの影響で予想以上に生育が悪く、最終処理量は当初見込みを約1000㌧下回る7400㌧を見込む。
24日から25日の操業終了を予定している。 新工場での操業を行っている波照間製糖は約5050㌧の原料を処理。甘しゃ糖度は15・4度と郡内5工場で最高の数値を示している。
原料処理量は当初から若干下がって1万400㌧を見込む。操業終了は4月末を予定している。
竹富町小浜製糖工場は2388㌧の原料を処理。甘しゃ糖度は14・8度。最終的な原料処理量は当初見込みを約400㌧下回る2430㌧とみている。
17日午前で原料搬入を終え、19日の操業終了を予定している。
JA与那国支店製糖工場は2720㌧の原料を処理。28日の操業終了を予定しているが、当初見込みの約3600㌧から多少減る見込み。
甘しゃ糖度は、13・3度と、基準糖度帯内にある。