台風22号が28日、沖縄本島に接近したことに伴い、八重山の空と海の便にも欠航が出るなど影響が出た。石垣、与那国発着のダイヤは大きく乱れ、40便近くが欠航、2500人余りの足に影響が出た。南ぬ島石垣空港や石垣港離島ターミナルでは、観光客や住民らが予定変更を余儀なくされ、戸惑う姿が見られた。
日本トランスオーシャン航空(JTA)では石垣―那覇で13便が欠航し、1056人に影響。琉球エアーコミューター(RAC)では石垣―那覇、那覇―与那国、石垣―与那国で6便が欠航、137人の足に狂いが出た。全日本空輸(ANA)では石垣―那覇で18便、石垣―名古屋で1便、石垣―中部で1便の運航ができず、約1400人が予約を変更したり、臨時便に振り替えたりした。
石垣と竹富町の離島を結ぶ海上交通は波照間行き、西表島上原行き、鳩間島行きが全便運航ができなかった。
29日はJTAが通常運航を予定。RACが那覇―与那国の1便、ANAが石垣―沖縄の1便の欠航を決めている。海上交通では、各船会社は同日朝の天候を見て判断する。
兵庫県から家族10人で観光に訪れた60代の男性は石垣空港ロビーで出発予定表を見ながら「きょう帰る予定だったが、搭乗予定の便が飛ぶのか分からず困っている。29日の便に変更しても、台風が北上したら今度は大阪の空港が開くかどうか」と困惑顔。
西表大富在住の30代女性は、離島ターミナルで「西表からきょうの朝来た。なんとか出航してくれたが、結構揺れた」と話した。