身近なところから地域福祉を考えようと27日夜、市民会館中ホールで「住みよいまちづくりフォーラム~わがまちをわが手でつくり支える~」(石垣市主催)が開催され、NPO法人全国コミュニティーサポートセンターの池田昌弘理事長、沖縄県地域づくりアドバイザーの長浜末子氏が講演し、「地域や住民の助け合いが支え合いにつながる」と強調した。
フォーラムは、市の第2次地域福祉計画・地域福祉活動計画策定に向けて実施され、市民ら130人が出席した。
池田理事長は「みんなが輝くまちづくり」を演題に地域や近所づきあいの先進事例を紹介。「日常の支え合いは、日々のご近所づきあいで、これが支え合いとなる」と述べ、互いを気にかけ声を掛け合うことで見守りや助け合いに発展するとした。
また、介護保険サービス・制度を利用すると、近所との付き合いが希薄化すると指摘、「サービスは適切に利用し、地域とのつながりに重点を置く。友達づくりをすることで、生活を豊かにする」とアドバイスした。
長浜氏は、研修で訪れた福島県と石垣島の各地域の活動を報告。商店(まちやぐぁ)が、よりどころとして重要な役割を果たしていることを挙げ、「地域の人と顔と顔を合わせ、つながりを意識しよう。支え合う事の大切さを、次世代の子どもらへ体験させよう」と呼び掛けた。