▽…沖縄振興開発金融公庫八重山支店が㈱竹富町物産観光振興公社に4億4900万円を融資して西表製糖工場敷地内で着工している「さとうきび集中脱葉施設」。八重山では活用事例が少ない「PPP」を利用して官民が連携した資金確保と事業体制の構築を実現。施設導入で西表のサトウキビ農家は負担軽減が図られる。まさに互いが「ウィンウィン」の関係となる仕組みだ。
▽…防風林の役割と効果などを明らかにするため、琉球大学農学部森林政策学研究室の陳碧霞代表らが行っているフクギ調査はことし、平得・真栄里と竹富島で行われることになった。地元のボランティアが5人1組で家々を回り、胸高の幹周り、高さ、樹木の位置などを調べる。家主の理解がなければ実施できない。ぜひ協力を。そして調査結果の還元を。
▽…25日から石垣市立八重山博物館で始まった同博物館体験講座「民具・アンツク作り」の受講生作品展。受講希望は応募開始早々定員に達し、関心の高さをうかがわせた。一方で日々の来館者は観光客がほとんど。「文化とはどこにでもあるものではなく、この地域にしかないもの」と大濱明彦館長補佐。地元こそ、自分を生み育てた郷土の歴史や文化を確かめてみては。