石垣市は17日、石垣市農村環境計画策定検討委員会(委員長・仲地宗俊琉球大学名誉教授、委員28人)を立ち上げ、2002年に策定した「石垣市農村環境計画」の見直し作業に着手した。
同計画策定後、15年が経過し新空港開港、土地改良区統合などで農業、農村を取り巻く情勢が変わってきたことを受け、計画を見直す。本年度中に計画を策定し、中山義隆市長に答申する。
旧計画では▽赤土流出防止対策▽集落や畜舎の排水処理の整備▽集落景観の維持▽野生動植物の保護と再生▽歴史的施設や文化の保全ーなどに取り組んできた。
新計画は、旧計画を軸に第4次石垣市総合計画、エコアイランド計画など上位計画や、石垣空港跡地利用基本計画など関連計画との整合性を図りながら策定していく。
委員会では現況調査を実施後、11月中に地域別のワークショップを開催。各地域住民から課題や要望などを集め、計画案を作成する。
石垣市によると、石垣市の農家戸数と農家人口は2000年には1360戸、4606人だったのに対し、15年は782戸、2082人と減少している。
17日午後、市健康福祉センターで開かれた第1回検討委員会で委員長に仲地氏、副委員長に沖縄国際大学名誉教授の宮城邦治氏を選任。市長から計画策定の諮問を受けた。