石垣市議会(知念辰憲議長)は18日午前、臨時会を開き、米軍普天間基地所属MV22オスプレイの新石垣空港への緊急着陸と東村高江の民間地への米軍ヘリコプター不時着・炎上に抗議する意見書・決議案など計4件を全会一致で可決した。9月定例会で可決された尖閣諸島上陸視察決議も合わせ、近く日米の関係先に要請する。
オスプレイの緊急着陸には「航空機の発着遅延や目的地変更など市民や観光客に多大な迷惑と影響を及ぼし、不安と混乱を招いたことは決して看過できない」と抗議。緊急着陸に至った原因を究明し、安全性が確保されるまで飛行停止などを求めている。
事故やトラブルが続発する状況も指摘、「開発段階での試験飛行や配備後に墜落などを繰り返し、多数の死傷者を出していることから、安全性をめぐり構造上欠陥の指摘がある」とした。
さらに緊急着陸の原因究明がない中、交換用の部品輸送にオスプレイを使用したことにも触れ、「市民感情を顧みず、逆なですることとなり、到底容認できるものではない」と強調した。提出者は長浜信夫氏。
米軍ヘリの不時着・炎上事故に対しては▽民間地上空と水源地上空での米軍機の飛行訓練を中止すること▽東村高江周辺6カ所のヘリパッドの使用を事故原因が究明されるまで禁止すること|を求めている。井上美智子氏が提案した。
両決議とも日米地位協定の改定も求めている。